ニートから就職活動を始める際によく利用されるのがハローワークです。
国によって運営されている職業紹介所なので一定の安心感があり、無料で職業紹介を行ってくれます。カラ求人やブラック企業の問題点はありますが、一度はハローワークに行ってみることをおすすめします。
20代ニートはハローワーク以外で仕事探ししたほうが良い
厚生労働省のウェブサイトでは次のような説明がなされています。
民間の職業紹介事業等では就職へ結びつけることが難しい就職困難者を中心に支援する最後のセーフティネットとしての役割を担っています。
就職困難者向けのセーフティーネットとはいえ、上記の説明を裏返せば「民間の職業紹介事業を利用して就職したほうが良い」と解釈できるでしょう。
現在は20代ニートが利用できる民間の職業紹介事業(就職エージェント)が沢山登場しています。リクルートが運営する「就職shop」や、営業職の案件に強い「ジェイック」は、ニートの就職支援実績も多いので安心して就職支援を受けられます。
30代のニートはハローワークを中心に就職活動する
ニート歴の長い30代以上の方は、ハローワークを中心に就職活動していくのがよいでしょう。
ハローワークで行っているのは職業紹介だけではありません。面接対策や履歴書の添削などの就職支援も行っているので、自分一人だけの就職活動で壁に当たった時の助けになります。
もちろんリクナビnextやマイナビ転職などの一般の転職サイトを利用して仕事探しするのも大切です。
ハローワークで仕事探しする際の問題点
ハローワークを利用する際の問題点は「カラ求人」「ブラック企業」「企業に育成ノウハウがない」3つです。
- カラ求人:採用する気がないのに求人募集をしている
- ブラック企業:応募要項と実際の待遇条件が異なる。
- 人事部が弱く、採用した人材を育成するノウハウが少ない
特に注意したいのが3つめです。
ハローワークだけで求人を出している企業は「求人広告費を出せない企業」です。採用した人材を育てる人事ノウハウがなく、採用後の即戦力を求めることが多いです。
採用された人間が何も分からない状態で現場に突っ込まれて、トラブル続きの職場で残業が続き、心身ともに疲弊してニートに逆戻りするリスクがあります。
こんな企業もブラック企業ともいわれます。しかし一般的なブラック企業のように悪意を持って低待遇で働かせているわけではなく、採用する側も何をしたらいいかわかっていないのが特徴です。
ハローワークの窓口で応募するまえに企業の離職率を聞き、3年で5割以上が退職しているようなら応募しないほうがいいでしょう。