ニートからの就職活動は大変です。書類選考で落ちたり面接がうまくいかないと、
「職歴ない自分にはもう介護しかないんじゃ…」
なんて考えることがあるかもしれません。知人から「仕事を選んでるんじゃないか?介護とかどうだ?」と転職アドバイスを受けることもあるでしょう。
介護施設の採用率は高いです。多くの施設で人員不足なので「応募者の採用率は80%以上です」なんて施設も珍しくありません。
しかし、「介護しかない」という考えの人間が介護業界を選んだところでまず上手くいきません。もし採用されても仕事のきつさに短期退職してしまう可能性が高いですし、不採用が続いてしまうリスクもあります。
「介護しかない」と思ったあなたが危険なわけと、介護職場の現状について紹介します。
職歴がなくて介護業界を選んだ人が得られるのは短期退職の経歴だけ
「職歴がないから介護業界を選びました」みたいな人は決まって仕事ができません。
施設の利用者にも同僚にも迷惑をかけてしまいます。介護職はやりがいのある仕事とはいえ大変な労働ですから、軽い気持ちで入社してしまうと短期退職してしまうリスクがあります。
短期退職の経歴が残り、さらに就職活動が厳しくなってしまいます。
「介護しかない」と視野が狭くなっているのが問題
「どこも採用してもらえない自分には介護しかない」という考えには「介護業界で働くのは他業界で働けない人」という先入観があるでしょう。
同僚になる人間に対して評価が低ければ、職場の雰囲気に馴染めるはずがありません。
介護業界はホワイト化が進んでいる
ひと昔前の介護と言えば、飲食業界や宿泊業界と並んでブラック業界の代名詞でした。
しかし今では離職率は低下しています。公益財団法人「介護労働安定センター」が公表した介護労働実態調査によると、介護職員の2017年度の離職率は16.2%でした。飲食20%台よりも大幅に低い数値となっています。
なんども介護報酬の改定が行われた結果、職員の収入も年々アップしています。
それに伴い、応募者の不採用数も増えています。社会人とは思えない見た目の方が面接にきたら一発で不採用ですし、真面目に面接に臨んだ方が不採用になることもあります。
「募集しているのは介護職員初任者研修以上の資格を持っているかたのみ」という非公開求人も多くでてきました。
【用語】介護職員初任者研修とは
介護業界を目指すならブラック介護施設だけは避ける
「採用されることを優先して介護業界に応募しよう…」と思うかたもいるはず。
介護はやりがいがある仕事なだけに、やりがい搾取が行われている介護施設はあります。しかし、サービス残業が当然で最低賃金を下回って働く介護職員になってはいけません。
「人員不足だからサービス残業でも仕方ないでしょう。あなたが働かなきゃ利用者に迷惑かけるよ。」という介護施設で働いたら心身を壊してしまいます。
介護専門の転職エージェントを利用して、どんな職場なのかを把握してから応募することをおすすめします。
介護業界を目指すかたにおすすめの転職サイト
介護業界は社会経験がない方でも採用されやすいです。しかしブラック待遇の事業所が多く、就職活動をする上で準備は必要です。
介護資格なし+業界経験なしでも仕事を紹介してくれるエージェントもあります。
ニッソーネットが運営する「かいご畑」や、レバレジーズ株式会社が運営する「きらケア」は、介護の資格がなくても正社員の仕事を紹介してくれます。