ニート歴が長くなってくると就職活動はどんどん厳しくなってきます。一昔前は脱ニートの選択肢が少なく、ハローワークで求人を紹介してもらうくらいしかありませんでした。
しかし、現在はニートの社会復帰や就職支援を行っている公的機関や民間企業が増えてきています。就職活動の進め方やよくある勘違いを見直すことができますし、脱ニートした方を積極的に採用している企業の紹介も受けられます。
この記事のまとめ
- ニートが就職相談できる場所は、ハローワークやわかものハローワーク、ジョブカフェ、サポステ、民間の就職支援サービスなど
- 相談場所によって対象年齢や実施しているサービスが異なる
- 求人の探し方や応募書類の作成方法、面接対策などを受けられる
- 親や知人に相談するより、国家資格「キャリアコンサルタント」を保有する人の意見を聞いてみるのがおすすめ
ニートが就職相談できる場所
ニートが就職相談できる代表的な場所を紹介します。
- ハローワーク
- わかものハローワーク
- ジョブカフェ
- サポステ(地域若者サポートステーション)
- 民間の就職支援サービス(就職エージェント・派遣会社)
もっとも有名なのがハローワークでしょう。厚生労働省が管轄する就職支援機関で、職業紹介のほか各種セミナーなども開催されています。
わかものハローワーク、ジョブカフェ、サポステは、ハローワークに隣接して設置されています。
民間の就職支援サービスは、就職エージェントや派遣会社があります。エージェントは主に正社員の仕事を紹介していますが、派遣会社も「紹介予定派遣」という正社員前提の求人を扱っています。
どんな支援を受けられるか
相談場所によって対象年齢や実施しているサービスは異なりますが、基本的な支援内容は以下の通りです。
- キャリアカウンセリング
- 就職セミナーや職場体験
- 企業の紹介
- 履歴書・職務経歴書の支援
- 面接対策
- 就業後のサポート
キャリアカウンセリングでは、あなたに合っている仕事を探したり、ニートになった原因や現状でやるべきことなどを話していきます。
【注意】サポステはボランティアや有料の職業体験を紹介されることがある
サポステに関しては、ボランティアや有料の職業体験を勧められる「ブラックサポステ」が問題となっています。
「50万~60万円かかると言われました。それも、前半はビジネスマナーやコミュニケーションマナー、後半は団体が運営している飲食店でホールスタッフとして働く。給料のことを聞くと、無給だと言われ『働かせて頂いてるんだから、受け取ろうとするほうが間違っている』と説教されました。なぜ当事者が、働く場をお金で買わなければいけないのでしょうか」
就職エージェントの研修講習は企業面接に直結している
20代専門の就職エージェント「ジェイック」では1週間の研修を無料で受けられ、その後は履歴書なしで企業との面接へ進めます。
働きたいと思っている人ならボランティアするより就職活動をしたほうがよいでしょう。
関連:JAIC(ジェイック)の研修を受けるとニートも正社員になりやすい理由
素人に相談するよりプロの的確な意見を聞いてみよう
ニート就職活動でよくある間違いが、親や知人のような素人に相談してしまうことです。
就職活動期間が長くなると「仕事を選んでるんじゃないか?選んでるから決まらないんじゃないか?」という素人意見が返ってきます。
その結果『どこでもいいから』とブラック企業に入社して心身を壊し、短期退職してしまったら更に状況が悪くなるケースが多いです。
就職相談するなら就職エージェントや派遣会社に行くのをおすすめします
派遣会社・就職エージェントで就職支援のプロとして働いている人間は、色々なタイプの就職希望者を見てきています。単にニートといっても同じ人は一人もいませんから、あなた個人を分析した上での意見を出してくれます。
国家資格「キャリアコンサルタント」を保有している人間も多く、素人意見よりは安心感があります。
あなたが長く働くことで会社を運営しているので、ブラック企業を紹介されるリスクも少ないです。
そのため、入社した人が短期間で辞めてしまうようなブラック企業は紹介していません。