景気が回復して失業率も最低水準となっている現在、次のような言葉をよく見かけます。
「今は売り手市場だからニートでも就職しやすい」
「20代の若手を探している企業が多くなっている」
確かに20代の就職状況は「売り手市場」になっていると言われます。
しかし、売り手市場といっても、誰でも希望の企業に就職できるという意味ではありません。20代を採用したいのに採用できない企業が出ているという程度の話です。
当たり前ですがニートからの就職活動は厳しいです。履歴書の空白期間が長ければ書類審査で不採用になるのも当然です。
それでもリーマンショック直後やITバブル崩壊直後のような就職希望者が買い叩かれていた時代ではありません。失業率が過去最低の2~3%台となっている現在は間違いなくチャンスです。
ニートでも正しい手順で就職活動していけば正社員の内定を貰うことは可能です。
一般の転職希望者と比べればハンデはあるがホワイト企業に入社するのは可能
20代を募集している求人枠を狙っているのはニートやフリーターだけではありません。高校卒・専門学校卒・大学卒後に正社員として社会人経験を積んだ一般の転職希望者もいます。
ニートをしていて職歴の空白期間が長ければハンデなので、一般の転職希望者が同時に応募していれば採用されにくいです。
かといって、誰でも採用していて離職率の高いブラック企業に入社してしまうのも問題です。すぐに退職して次の就職活動が大変になってしまう可能性もあります。
そこで「ニート経験のある方を育てられる企業」を狙って就職活動を進めるのが大切です。離職率が低く、従業員が長く働ける環境を用意している企業の正社員枠を見つけましょう。
「未経験可」の求人を効率的に探す方法はエージェントの求人紹介
ニートの方が求人を探すときは「未経験可」の求人を探していくのが鉄則です。
ただし、「未経験可」は企業ごとに色々な解釈があります。例えば次の3通りです。
- 業界経験があれば職種経験なしでも可(例:貿易会社で営業をしていたが、事務職の経験はない)
- 職種経験があれば業界経験なしでも可(例:自動車メーカー内で事務をしていたが、貿易事務の経験はない。)
- 全くの社会人未経験者可
未経験可で貿易事務の求人が出ていたとしても、事務職経験者や貿易業界経験者と求人枠を争ったら勝ち目がありません。いかに社会人未経験可の求人を見つけるかがポイントです。
しかし、ハローワークの求人票を見ただけで「全くの社会人経験なし」かどうかを見抜くのは難しいです。履歴書を送ってみて判断するしかないため、書類審査で不採用が続いてしまうかもしれません。
そこで、就職エージェント経由で求人を紹介してもらうのがおすすめです。
エージェントの企業担当者は、企業から「どんな人材が欲しいか」「社会人経験がなくても育成する環境やノウハウがあるか」などを調査しています。履歴書で不採用になるケースが少なく、場合によっては書類審査なしで面接に進める求人もあります。
社会人経験が少なくても面接で自己アピールすることが可能なので、不採用続きで落ち込んでいる方は一度利用してみてください。